『ベイマックス』キャスおばさん流の声かけが素敵な件

キャスおばさんの「自己への声かけ」に学ぶ柔軟な心の持ち方

ディズニー映画『ベイマックス』の冒頭、ヒロが警察の世話になった直後、キャスおばさんは“「子育て本読むべきだった?そうかもね!」”と自嘲気味に語るセリフ。(引用元: 『ベイマックス』)

みなさん覚えているでしょうか?

私は、このセリフに彼女の魅力がつまっていると思っています。ユーモアある言葉選び、チャーミングさ、柔軟な思考にもアニメ作品の登場人物というフィクションの中の存在ではありますが、感銘を受けました。

キャスおばさんの自分を受け入れる力

子育てをしていると、自分の対応が本当にこれで良いのだろうかと迷う瞬間がたびたりあります。私も育児や心理学の本を読んだり「イヤイヤ期 1歳」とか、「イヤイヤ期 2歳」とか検索していました。そこには、子供の気持ちを代弁してあげましょうとか、共感してあげましょうとか、脳の発達がまだ未熟だからそういう時期だと受け止めましょうと書いてありますが、毎回理想的な対応ができるわけもなく、「この対応はよくないかな。。。」とか思いながら、時には自己嫌悪なんてことも。

そんなママやパパは私以外にもきっとたくさんいるのではないでしょうか?

そんな気持ちにたびたび陥ることもあるイヤイヤ期真っ只中の子供との生活の中、親になって久しぶりに見て感銘を受けたのが、ディズニー映画『ベイマックス』に登場するキャスおばさんというキャラクターです。

キャスおばさんはその迷いを否定せず、「完璧でない自分」をユーモアを交えて受け入れているように見えました。

親である自分への声かけをポジティブなものにすることで、心の余裕を生み出し、子どもに対してもより温かい声かけや、子供を見守る姿勢がもてるようになるのだと思うのです。(実際、子育て本を読まずにこの接し方を意識していたのだとしたら本当にすごい)

ユーモアでキャスおばさんが伝えてくれるメッセージ

ここに、キャスおばさんに私たちが学べる要素はないでしょうか?

自分を責めすぎないこと、自分を客観視して受け入れること、自分のミスも笑い飛ばすこと。それは、子どもたちにも「失敗しても大丈夫」「完璧じゃなくてもいい」というメッセージを自然に伝えることに繋がると思います。


エンタメを通じて学ぶキャスおばさんの好奇心と自己成長

キャスおばさんが猫を撫でながらテレビに夢中になっているシーンが『ベイマックス』にほんの一瞬登場しますが、個人としての一面を垣間見る貴重な瞬間です。

ただの日常の一コマですが、コミュニケーションスキルが高く、ユーモアもあり、子供にも自分自身にも優しい言葉をかけられるキャスおばさんは、エンターテインメントを通して新しい価値観や人間関係を学んでいるのかななんて想像をしてしまいます。

忙しくストレスを感じることも多い日常の中で、私たち親自身がリラックスし楽しめる時間を持つことはとても大切に思います。

キャスおばさんの姿から、「親もまた成長し続ける存在である」という視点を得ることができます。彼女の好奇心とリラックスした時間は、ヒロやタダシに対する愛情と支えの土台になっているのではないでしょうか。


ユーモアが受け継がれる家族の文化

キャスおばさんのユーモアある声かけは、タダシやヒロにも自然と受け継がれています。

ヒロが警察沙汰を起こした後、ストレスでキャスおばさんがドーナツをドカ食いする場面。タダシが“「キャスおばさんがお店の商品を平らげる前に謝れよ。」”(引用元: 『ベイマックス』)と軽く冗談を交えた一言を言います。

これは、キャスおばさんの影響を色濃く受けた例です。ユーモアを使った声かけは、家族の緊張感を和らげ、困難な場面を前向きに乗り越える力になります。この場面からは、タダシがすでに立派な兄としての役割を果たしつつ、キャスおばさんの姿勢を自分なりに昇華している様子が伺えます。

1. 自分自身への声かけが生む余裕と柔軟性

“「子育て本を読むべきだった?そうかもね!」”(引用元: 『ベイマックス』)
このセリフは、育児をする多くの親が抱える「私のやり方は正しいのか?」という葛藤をユーモアで包んだキャスおばさんの名台詞だと私は思います。

親であれば誰しも、子どものトラブルや失敗を目の前にして「もっとできることがあったのでは」と自己反省に陥ることがあります。(私もよくあります。)

しかし、キャスおばさんはこの場面で「完璧でない自分」を責めるのではなく、自分にユーモアある言葉をかけています。(素晴らしい。)

このような柔軟な自己肯定感が、子どもにとっても安心感を、自分自身に対しても心の余裕をもたらすのではないかと感じたのです。

育児の場面で、自分自身にこんな言葉をかけてみてはいかがでしょう?

  • 「大丈夫。他の親たちもきっと、みんな手探りで子供を育てているんだから。」
  • 「自分が考える理想的な親になることに一生懸命で、疲れてるかも。70点でも十分じゃない。」

自分をいたわる声かけをすることで、子どもに対しても寛容で温かいコミュニケーションで接していける気がします。


2. エンタメの力を味方に困難に立ち向かう

キャスおばさんが猫を膝に乗せ、テレビに夢中になっているシーン。(引用元: 『ベイマックス』)

忙しい日常の中で、自分の時間を楽しむ姿が垣間見えます。一見すると何気ない日常の風景なのですが、目を見開いて夢中になっている様子がうかがえます。きっとニュース番組などではなく、思わず前のめりになって目を見開いてみてしまうエンタメ作品でも見ているのかなと私は勝手に想像しています。(ディズニー映画の中で見ている映像ですし

)「エンタメを楽しむ姿勢」は、親子関係を豊かにする重要な要素かもしれません。

親がエンターテインメントを楽しむことは、子どもにとっても「親の人間味」を感じる機会です。たとえば、家族で映画やアニメを一緒に見ることで「同じものをみるという体験」を通して、価値観を話し合い、共有したりする。でも同じものを見ているのに感じること、思うことは違う。価値観は親子で会っても異なるということを学べるのです。

楽しく、家族の会話のきっかけを生むことができます。

会話例:「僕はこう思ったよ。」「あなたはそう思ったのね、私はこんな風に感じたよ。」

キャスおばさんが楽しむ時間を大切にしているように、忙しい毎日の中でも、自分自身の「好き」を見つけて子どもと共有することが親子の絆を深めます。

エンタメ作品を楽しんだ後は、こんな会話を試してみてください:

  • 家族で映画を観た後、「このキャラクターがいたら、どんな声をかける?」と会話を広げる。
  • 親の好きなドラマや映画を子どもに話し、「こんな風に考えさせられたんだよ」と伝える。

3. ユーモアを軸にした家族の文化

私はハマダ家のコミュニケーションにおけるカルチャーに「ユーモア」があると思います。

家族の中にユーモアの文化が根付いているからこそ、困難な状況でも温かい空気が保たれるのです。これは、キャスおばさんが日々の声かけを通して、家族全体に「失敗しても前を向く力」と「緊張をほぐす術」を伝えてきた結果ではないでしょうか。

日常生活でも、ユーモアのある声かけを意識するだけで、親子の距離の会話が楽しくなるかもしれません。

たとえば:

  • 宿題をやりたがらないとき:「宿題をやらない方法を発明したら億万長者になれるかも!」

ユーモアで笑いに変えながらも、本質的には「前向きに挑戦してみよう」というメッセージを伝えています。


結論:キャスおばさんの魅力

キャスおばさんの声かけ術は、単なる子どもへの言葉選びだけにとどまりません。

自分自身への声かけや、日常の些細な行動に現れる価値観、そしてユーモアを軸にした家族のコミュニケーション全てが、タダシとヒロの人格形成に影響を与えています。

私も、キャスおばさんのように「親だから完璧でなくてはいけない」「親として理想的でいたい」というプレッシャーを手放し、柔軟でユーモアのある親を目指していきたいものです。


キャスおばさんの声かけ術は、親の「言葉の選び方」だけでなく、その根底にあ「人としての在り方」そのものを映し出しています。ユーモアや柔軟性、自分を肯定する力を育むことで、子どもたちも自然と「自分らしさ」を大切にしながら成長できるのでしょう。

私たちも、日常の中でこう問いかけてみましょう:
「キャスおばさんなら、こんな時どうするだろう?」
その答えを考えるプロセスは、私たちをより育児を楽しめる親へと導いてくれると思います。


まとめ
『ベイマックス』を見るもよし。別の作品で学びを深めるも良し。キャスおばさんの声かけ術をとりいれつつ自分自身の時間も楽しむひとときも大切にしていきたいですね。

育児の合間にエンタメを楽しむこと、子供と一緒にエンタメを楽しむこと、自分自身に優しい声をかけること、ユーモアを大切にすること。

キャスおばさんのように、ユーモアで家族を導いていきたいです。

引用・参考文献

  1. ディズニー映画『ベイマックス』公式サイト
    ベイマックス – Disney公式

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